『ヌリボトケコモンセンス/MIN(feat.重音テト)』の解説
どうも、MINです。
11月ももう少しで終わっちまうってのにゆうて寒くないですね。
いやあ、世も末ってますね。
……とまあ私は環境保護活動をしているたぐいの人間じゃないので地球と人類の未来を憂うのはこの辺にしておくとして……新曲だしました。
タイトルは『ヌリボトケコモンセンス』
BPM195の高速なテクノポップライクでロックなUTAUオリジナル曲です。
今回はそんな曲を解説していきます。
・どんな曲か
テンポが某ロンリーなガールと同じくらいの速度でUTAU曲ってよりボカロ風な曲。
それで、ヴォーカルをバカみたいに歪ませててオーバーダブして左右に振ってるの音が主旋律を担当してて、ビートは4つ打ちに裏打ちのダンスビート気味な雰囲気です。
あとはSynth1をいじってできたピロピロシンセくんが厳つくなってます。
・曲を書いた経緯
核Pの『遮眼大師』って曲を聴いて「うおおおおお!!!!」ってなって書きました(正直者)
私は曲に影響をうけて曲を創ったりすることはとても少ないので珍しいパターン。
どっちかというと小説とかゲームとか映画とか漫画とかアニメとかに影響を受けて曲を創ることが多いのです。
逆に漫画とか描く時は音楽から影響受けてたりしますが。
でも、今回は別媒体から受けたインスピレーションじゃなくて同じ媒体の音楽から影響されて書きました。
……そしたらなんかしらんけどイントロがBig Brotherっぽくなったりしたりしたし全然別物の曲になったりしたけど、まあよしとします。
別に『遮眼大師』を表現したかったわけじゃないので、それっぽい曲を創るために急造したテーマとモチーフをUTAUオリジナル曲という媒体にはそこそこうまく落とし込むことができたかな、と思います。
・テーマとモチーフ
じゃあそのテーマとモチーフってなんだよ、って話ですが。
いつもなら根幹は秘密にしておきますが、今回は大師のパロディ、オマージュ的な曲なのでそんなに深い意味はないので書きますが、少し分かりづらいかもしれません。
まずモチーフは『塗仏』という妖怪と京極夏彦先生の『塗仏の宴』というミステリ小説と小泉八雲の『常識(原題はたしか"common sense"』という……昔ばなしの英訳みたいな作品(私が読んだのはその再翻訳版だけど)です。
京極夏彦先生の小説は凶器的にクソ長いのですが『塗仏の宴』という作品はそれに輪をかけてクソ長いです。だから要約するのがだるいです。
読みましょう。面白いので。(クソブログ)
……。
まあそんな作品のエッセンスをいれつつ、
次は小泉八雲の方。
こっちは短いので要約すると
「なんか偉いお坊さんが仏さまが降臨なさる天国の夢をみてたんだけど実はそれは妖怪の仕業だった、それで全然偉くない狩人が銃でその夢をみせていた妖怪を仕留めた。悪夢にとらわれていたお坊さんが「なぜ私が騙されてあなたは騙されなかったのです?」と尋ね、狩人は答えた「オレはお前より常識があるのさ、天国はこんなとこにあるもんじゃねぇぜ、常識だろ?」お坊さんは言った「オー、マジェスティ~ック」」
……っていう。
クソ意訳だけど、まあ学術的でIntelligenceなお坊さんより常識人の狩人様のが最強っていうお話です。(仕掛け武器を使わず獣を倒せるのでおそらく血質に極振りした狩人だろう)
……。
う~んテーマとかモチーフは澱のように胡乱で朦朧としているものなので説明が難しいですね。
多くの作家が語るのを避けるのは、そういうのを語るのが面倒だから作品として表現しているから、なのかもしれません。
……。
つまり、まあテーマ的には「不確かな真実に惑わされないで!」ってことです。
「かしこぶって偉ぶってたらもしかするといつか足元すくわれるかもしれないぜ」
っていう。
別に私はそんなことを啓蒙するような親切な人間ではないのですが、音楽的な元ネタに合わせるためにテーマを似せた感じです。
塗仏(ヌリボトケ)という妖怪は『塗仏の宴』と同じく作品にはそんな関係ないです。
どっちかというと小泉八雲の方の元ネタがイメージとして強め。
一言でいうと「撃てマントラ」って感じです。
・こだわりポイント『バカみたいなハイハット』
基本的にはキック、スネア、キック、スネアの4つ打ちで、それとは別にハイハットが鳴ってたりする感じなんですがそのハイハットを変な拍に置いてたりしてわざとヘンな感じにしてます。
あとCメロパートの最後ではイコライザーをリアルタイムでいじってワンワンさせたりChopperという音を定期的にぶつ切りにするエフェクターを掛けて刻んだりしてます。
私はとても天の邪鬼なので普通の裏打ちのダンスビートにはしたくなかったのです。
あと、ビートといえばCメロパートで8ビートになってます。
これはただ単に私が演奏するスラップベースとギターが鳴るので、それの兼ね合いです。
・ベースとギターの演奏
自分で演奏した楽器をいれて世の中のテクノポップライクな音楽とは一線を画したくていれました。
ベースはスラップという否が応でも派手な感じになる奏法で弾いてます。
いつもはコードとビート感に合わせて適当に弾いてるのですが今回は初めてきちんとリフを考えてTAB譜に書き起こして練習しました。
練習して弾くのって結構楽しいですね。
でもそれとは逆にギターは適当にノリでナチュラルマイナースケールを弾き鳴らしました。
これはこれで中々いいように思います。
バカっぽくてロックで。
・Cメロ
ベースとギターが鳴るCメロは特に大師をリスペクトしてて、
ちょっと変拍子風な大きく拍を食ったようなリズムのメインメロディに裏で繰り返されるメロディとまたしても繰り返される歌詞がリスペクトポイント。
それが終わると続くAメロとBメロのメロ抜きはテクノポップ風の曲なんだしシンセサイザーな鳴り響くインストゥルメンタルパートがあってもいいかな、と思いああなりました。
別に手抜きじゃないんですヨ?
・サビ
メロディはそこそこ盛り上がるのに全体的に盛り上がらない感じがとてもキモチワルイ。
多分ハイハットのパターンがずっと同じだからですね。
おそらくきっとハイハットの代わりにライドシンバルなりクラッシュシンバルなりを裏に置いとくなりフィルマシマシにするなりすると盛り上がるのでしょうけど。
でも『テクノ』ポップ風の曲なのでこれでいいのです。
特にこの曲はクールなノリというかテンション感的なものを全体的に保つようにしてます。どこかで俯瞰しているような曲なので。
・動画
動画はよくわかんない感じです。
この曲の歌詞、視点が俯瞰してたり当事者っぽかったりするので色々と胡乱で曖昧模糊ってるんで動画にしづらい(^^;;;;
でも背景が切り替わるとことか結構お気に入り。
個人的にラヴォス戦みたいでアガる。
・おわり
そんな具合です。
前に出したUTAU作品『わごむはくちはてた』
が『大失敗LAB=01』というのが私の自作に対する印象なのですが、
この『ヌリボトケコモンセンス』もやっぱり『大失敗遮眼大師』って具合です。
でもまあ、私はパンクなので、失敗してなんぼなとこがあるので全然OKです。
個人的に面白い実験的な試みもできたし、収穫はあったと思います。
だからそこそこ満足です。
ではまた。
・おまけ
……。
↓ニコニコ版の概要欄↓
こんにちはつとうこー!ヴァーチャル初投稿の『初投 子』だよ!!
今日はこの変な曲の動画説明欄で存在を維持してるよ!
なんなんだろうこの変な曲……こんな曲歌わされるテトちゃんがかわいそうだね……
う~ん……
あっ、いいね!へのお礼メッセージがあるみたいだよ、リスナーのみんな!いいねを押してみてね!
ええっと……
今日はもうはなすことはないかなぁ……
じゃあまたね、ばいばいはつとうこー!!
かちかち
……
……
……
……
(配信切り忘れ)
……
(生活音)
……
(心配するコメント欄)
……
(お友達の これが最後の投稿です。みなさんお元気で ちゃんとの通話と思われる会話の音)
……
(沸き立つコメント欄)
……
ガタガタ
あー、配信切り忘れちゃってた、ごめんごめん!
二回目だけど、ばいばいはつとうこー!
みんなありがとねー!
……。
あまりにもわけわかんなすぎたなと、そこそこ反省(^^;;;;
楽曲に自信がなかったりするとこういうとこでふざけがちな私でした(完)